
「硬化したエポキシ樹脂が除去できない…」そんなお悩みありませんか?

やっぱり物理的に削るしかないのか…

製品や部品を傷つけずに、樹脂だけをキレイに除去したい

何を試しても、硬化したエポキシ樹脂がびくともしない
長年、多くの技術者を悩ませてきた、この頑固な課題。
その解決策の一つとして、カネコ化学が長年提供し続けるロングセラー製品が「eソルブ21HEK」です。
エポキシ樹脂溶解・剥離剤「eソルブ21HEK」の、使い方や特徴、用途を詳しく解説いたします!
本製品は、硬化したエポキシ樹脂を「溶解」させたり、あるいは「膨潤・軟化」させて剥離しやすくしたりすることを目的とした、強力な樹脂溶解剤です。
目次
eソルブ21HEKの基本的な効果と使い方


eソルブ21HEKの使い方は非常にシンプルです。
物理的に削るのではなく、浸漬によって樹脂を変質させ、除去作業をサポートします。
【基本】常温でのご使用
常温の液に、除去したい部品を浸漬するだけです。液が硬化したエポキシ樹脂に浸透し、溶解、または内部からじっくりと膨潤・軟化させます。
【応用】加温して効果を促進
さらに効果を高めたい場合、液温を60℃程度に加温していただくことで、溶解や膨潤のスピードとパワーが向上することがあります。加温する場合には、火気厳禁。化学試験用ホットプレート等をご使用ください。
実際の効果を動画で見る
【実験動画】エポキシ樹脂崩壊の様子
ご採用の前に必ずご確認ください
エポキシ樹脂は、主剤・硬化剤の組み合わせや配合、硬化条件などによって、非常に多くの種類が存在します。
そのため、eソルブ21HEKの効果は、対象となるエポキシ樹脂の材質によって著しく異なります。
完全に溶解する場合もあれば、膨潤・軟化にとどまる場合、そして、とりわけ強固な材質のものには十分な効果が得られない場合もございます。
ご採用を検討される際には、必ず事前に、実際にお使いの樹脂やその他材質に対してどのような影響があるかをテストしていただくよう、お願いいたします。
プロの現場における活用例

お悩み:
微細な回路を傷つけずに、ポッティング樹脂だけを除去したい…
解決策:
製品へのダメージを最小限に抑え、安全に溶解・膨潤させることができます。
お悩み:
カチカチに固着した樹脂の清掃に、時間と手間がかかりすぎている…
解決策:
頑固な樹脂を軟化・除去し、メンテナンス時間を大幅に短縮します。
お悩み:
金属やセラミック部品を接着したエポキシを、綺麗に剥がしたい…
解決策:
接着界面に作用し、素材へのダメージを抑えながら剥離を促進。分解やリワークを可能にします。
現場での扱いやすさを高める「プラスα」の特長
火災リスクへの配慮
引火点がなく消防法に非該当のため、火気厳禁の場所でも従来品より安心して使用でき、危険物倉庫での保管も不要です。
各種法令への対応
有機則・特化則にも非該当で、特定の法規制に対応した作業環境の構築に役立ちます。
環境負荷の低減
塩素系溶剤を非含有のため、人体や環境への負荷が少なく、オゾン層を破壊する心配もありません。
仕上げのために:専用リンス剤のご案内
なぜリンス剤が必要か?
eソルブ21HEKには、不揮発性成分が含まれています。
この成分は自然に蒸発・乾燥しないため、洗浄せずに放置すると部品の表面に残ってしまうことがあります。
専用リンス剤は、この不揮発性成分や、剥離した樹脂の細かな残渣(ざんさ)を効果的に洗い流し、部品をクリーンな状態に仕上げるために使用します。
推奨される洗浄手順
予備洗浄(かけ流し)
溶解剤の槽から取り出した部品を、まずはリンス剤でかけ流すように洗い、表面に付着した大まかな溶解剤や汚れを流します。
本洗浄(浸漬)
次に、新品のリンス剤を入れた容器に部品を浸し、軽く揺すりながら洗浄(浸漬揺動洗浄)してください。これにより、細部に残った成分までしっかりと除去できます。
※溶解剤が混入した古いリンス剤を使い続けると、洗浄効果が低下しますので、本洗浄には必ず新品のリンス剤をご使用ください。
乾燥
洗浄後の部品は、有機ドラフトや局所排気装置のある、必ず換気の十分された環境で自然乾燥させてください。
まとめ:諦めていたエポキシ樹脂の除去に、ぜひ一度お試しください
今までエポキシ樹脂の除去や剥離にお困りだった。
そんな経験をお持ちの方にこそ、「eソルブ21HEK」の性能を実感していただきたいと考えています。
長年の実績が裏付けるこの溶解力を、ぜひ貴社の課題解決にお役立てください。
製品に関する詳細情報、ご質問、お見積りのご依頼等はお気軽に当オンラインストアまでお問い合わせください。
本日もご覧いただき、誠にありがとうございました!